弊社は、腕時計、ブランドバッグ、貴金属など販売、買取りをさせて頂いております。
今回は、アイテムの説明などではなく、世界的な動向を考えてみます。
トランプ関税など世界情勢がわかりにくい現在ですが、今後の参考に残してみます。
市場全体の現状(2025年5月)
高騰は一段落し、相場は横ばい〜微増で推移。
希少性が高い個体と実用性の高い現行機に需要が集中しています。
投資目的は慎重になりましたが、趣味・分散投資の購入は堅調です。

1. コロナ禍後の変化
- 2021〜22年の高騰から平均約25%下落で落ち着く
- WatchCharts指数は4月末で前月比+0.5%
- 円安・インバウンド復活が国内在庫を押し上げ
2. 経済情勢の影響
要因 | 時計市場への影響 |
---|---|
インフレ沈静化 | 実物資産への逃避需要が一服 |
金利高止まり | レバレッジ投資が減少し健全化 |
株価堅調 | 富裕層の余剰資金が流入 |

高級時計(現行・ネオヴィンテージ)の動向
1. 過熱モデルの調整
デイトナ系や薄型ラグジュアリースポーツはピーク比20〜30%下落。
ただし限定モデルはプレミアを維持しています。
デイトナやノーチラスなど“投機先行型”だったリファレンスは天井から20〜30%下落後、現在は横ばい~微回復。特にデイトナLe Mans(126529LN)は発売時の約5倍水準で取引され、依然プレミアの象徴です。
2. 安定した人気モデル
- サブマリーナー・エクスプローラー:堅調
- 永久カレンダーなどクラシック複雑機:指名買いが増加
- 中価格帯(チューダー・ブライトリング):+3〜5%で推移
3. ネオヴィンテージ再評価
1980〜2000年初頭の36mm前後モデルに若年層が注目。
オリジナル夜光やブレスの有無で価格差が拡大中。
ヴィンテージ時計の動向
1. 価値基準
- 希少性とストーリーが価格を左右
1920〜60年代のクロノグラフやミステリークロックなど、逸話を伴う個体はオークションで高値が続出 - オリジナル文字盤の有無で評価が大きく変わる
2. 人気の年代・モデル
- 1960年代プレ・デイトナ
- 1970年代レーシングクロノ
- 1950年代ドレス系パイパンダイヤル
3. 真贋・メンテナンスの注意
贋作や後年パーツが増加。
需要の変化
購入目的 | 2022年 | 2025年 |
---|---|---|
投資 | 熱狂 | 選別投資へ |
趣味・実用 | 横ばい | 拡大 |
新規参入 | 増加 | やや減速 |
Vogueなどファッションメディアで“カクテルウォッチ”回帰が取り上げられ、女性や若年層がデリケートなヴィンテージを日常使いする流れも需要下支え要因です。
2025年後半の見通し
- 大きな下落リスクは限定的 しかし、アメリカ大統領の動向次第で相場の上下は変わる
- 「小径ドレス」「独立系ブランド」が注目テーマ
- オンラインオークションの一般化がより進行
― 市場は次の3パターン ―
2025年後半から2026年にかけて、時計市場は次のいずれかの方向へ進む可能性があります。いずれも確定ではなく、あくまで現時点で読める「シナリオ」です。
- ゆるやかな回復基調が続く
・景気が大きく崩れず、利下げが小幅で推移した場合。
・希少モデルと実用モデルの「二極化」が進む。 - 再び短期的な上昇局面が訪れる
・世界的な利下げペースが想定より速い場合。
・株高で余剰資金が流入し、プレミアモデルに資金集中。 - 一段の調整を挟みつつ横ばい
・地政学リスクや景気減速が表面化した場合。
・投資目的の需要がさらに選別され、相場は膠着。
どのシナリオでも「情報更新の速さ」と「自分の価値観の明確化」が鍵になります。
最新データを追いながら、長期的に愛せる一本を選ぶ――それが、これからの時計との付き合い方かもしれません。

自分好みに一品、自分の価値観を軸に是非お選びください。
ときばかりで長く愛せる一本に出会えます事を望んでおります。
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文京区千駄木に小さな店舗がございます。ときばかりでは、ご来店に関しましてはご予約制とさせていただいております。メール、LINE、お電話等でご予約の程、お願いいたします。お客様のご都合がよい日時をお知らせいただき、改めてご連絡させていただきます。ゆっくりと商品をご覧いただき、売却をお考えの方にはご相談いただけます。ご連絡をお待ちしております。
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